一筆(ひとふで)龍とは
その名の通り龍の胴体部分を一筆(ひとふで)で一切途切れさすことなく、願いを祈り込めながら描かれた幸運の龍。
研鑽を重ね続け卓越された絵師手島啓輔の技法、技術により単色龍、複数色龍の全ての種類において色彩/濃淡の表現、鱗の模様等を"ほぼ"均等に一筆で描く。
途切れさすことのない一筆での描かれ方、描かれた龍から放たれ満ち溢れる『力/チカラ』により、江戸時代(1603年– 1868年)から現在に至る約400年もの間、御利益、御加護を授かる龍神樣として崇め重宝され、『発展・財運が途切れない』『良縁・成長が途切れず人を繋ぐ』『守護・安全が保たれ続ける』と願い信じ続けられている。
一筆龍絵師はその願いを受け、【昇り龍】は大願成就、【見守り龍】は安全守護を願い、祈り込め全身全霊で描く。
宝珠(ほうじゅ)とは
龍が手にする「宝珠」は全ての願いが自分の意の如く”思いのままに”願いを叶え成就させてくださり、欲するがままに様々な宝物をつくりだし財宝を得ることが出来ると云われている宝の珠(たま)の意。
人々の願いを叶え、苦悩や病いを癒やし幸福になるといわれており、願い掛けに対し、それを成就させてくれる象徴。竜王の脳の中に存在するという説も存在する。
御加護/御利益
一筆(ひとふで)で一切途切れさすことなく、願いを祈り込めながら描くことより『発展・財運が途切れない』『良縁・成長が途切れず人を繋ぐ』『守護・安全が保たれ続ける』と願い信じ続けられている。
また、一筆龍を描く際、左手で握っている法具『金剛杵(こんごうしょ)』は行者が手に執(と)ることで、魔をうち砕く力を秘め、邪を払い、自身の煩悩(ぼんのう)を打破する役を担う。
身近にあるだけで厄除け・災難を打ち払い、御祈願成就させるといわれる。

絵画としての特徴
研鑽を重ね続け卓越された技法、技術により単色龍、複数色龍の全ての種類において色彩/濃淡の表現、鱗の模様等を”ほぼ”均等に一筆(ひとふで)で描いている。
美しく繊細で、時に荒々しい龍神を一筆で表現するその技法は、国内だけではなく海外でも評価が高い。